保育コラム

大規模保育園と小規模保育園で働き方はどう違う?特徴や働くメリットをご紹介!

一口に保育園と言っても、その種類はさまざまで、各園で特色も異なります。
現在就職活動中の方の中には、大規模保育園小規模保育園のどちらで働こうか、自身が理想とするスキルアップにつながるのか、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、大規模保育園と小規模保育園の違いを徹底比較!各園の特徴やそれぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説していきます。

大規模保育園の特徴

大規模保育園とは、一般的に園児が100人を超える保育園のことを指し、なかには200~300人もいる大規模な保育園も存在します。
対象年齢も0~5歳までと幅広く、その分働く保育士や職員の数も多くなります。

多くの子どもたちに目を配らなければならないため相当な体力が必要ですが、施設も広く、子どもたちがのびのびと遊べる空間が整ってますし、イベントの規模まですべてが大がかりになるので、とてもやりがいのある仕事といえるでしょう。

小規模保育園との違い

一方、小規模保育園には明確な定義があり、対象年齢は0~5歳、定員は6~19人の文字通り小さい規模で運営される保育園を指します。
これまでは3歳未満が対象となってましたが、待機児童問題への対策として、2023年4月に全国で対象年齢を引き上げる制度改正があり、条件が緩和されました。

そのため、大規模保育園と小規模保育園の大きな違いは、定員数のみと考えてよいでしょう。
ただし、定員数や規模が違えば当然働き方も変わってきますし、小規模保育園は病院内保育園や企業内保育園など、運営形態によっても変化します。

後述では、その点も踏まえて大規模・小規模それぞれのメリット・デメリットを解説していくので、参考にしてみてください。
また、定員数が50~70人ほどで、ちょうど大規模保育園と小規模保育園の中間に位置する中規模保育園もあるので、就職先を探す際はこちらも選択肢に入れておくとよいでしょう。

大規模保育園で働くメリット

小規模保育園との主な違いがわかったところで、続いては大規模保育園で働くメリット・デメリットをみていきましょう。

多くの子どもと関われる

大規模保育園では、さまざまなタイプの子どもや保護者の方と関わりが持てるため、より多くの学びを得ることができます。
子どもは、同じ年齢でも考え方や成長スピードが一人ひとり異なりますし、幅広いお子さんと接することで、個々に合わせた柔軟な対応ができるようになるでしょう。

スキルアップにつながる

保育士としてのスキルアップにつながるのは、園児や保護者の方からだけではありません。


園児が多いほど職員の数も多くなるため、同世代の同僚と意見交換したり、子育て経験が豊富なベテランの保育士さんから、保育スキルを学べるチャンスも増えるでしょう。
また、施設が大きいほど環境が整っていて選択肢も広がるため、保育士としての引き出しを増やす良い機会にもなります。

長期間子どもの成長を見守ることができる

大規模保育園では0歳児から5歳児まで、最大で6年間子どもたちの成長を見守ることができます。
最初は赤ちゃんだった子がすくすく成長していく姿をみるのは、やりがいにもなりますし、感動もひときわ大きいものになるでしょう。


小規模保育園でも対象年齢が引き上げられましたが、制度が改正されてから日が浅く、対応していくのはまだまだこれからといったところです。

シフトの融通が利く

本人の体調だけでなく、子育て世代の方は、自分の子どもが急に熱を出したり、アクシデントに見舞われることもあるでしょう。
職員の数が多い大規模園では、人員配置にも気を配っている園が多いので、シフト交代の相談をしやすいのは大きなメリットです。
また、有給休暇の消化割合も高い園が多いので、プライベートを充実させたい方におすすめです。

イベントが充実している

大規模園では、運動会や節分、クリスマスといった行事・イベントに力を入れている園も多くあります。
イベントの練習や準備はとても大変ですが、行事を通じて子どもたちや保護者の方の楽しむ姿や笑顔を見れたときは、保育士として達成感・充実感を得られる瞬間となるでしょう。

大規模保育園で働くデメリット

相当な体力が必要

園児の人数が多いほど、子どもの安全面により目を配る必要がありますし、書類や製作物も増えます。

業務が多い分、先生同士で協力し合いながら分担して進めていきますが、それでも相当な体力が必要です。

人間関係が難しい

さまざまな職員がいることはメリットも多い一方で、人間関係が複雑になりがちです。

誰でも合う・合わないはありますが、人が多くなればなるほど、価値観が合わない人と一緒に働かなくてはならない確率も増えるでしょう。


ただし、これは保育士に限ったことではなく、どの仕事にもつきものなので、コミュニケーション能力を高める良い機会だとポジティブに捉えることが大切です。

小規模保育園で働くメリット

一方で小規模保育園にも、大規模保育園にはない少数精鋭だからこそのメリット・デメリットがあるので、いくつかご紹介していきます。

個別にじっくりと関わることができる
定員が19人と決まっている小規模保育園では、子どもの人数が少ない分、1人1人じっくりと関わることができます。


家庭に近いコンパクトなスペースで保育を行うので目が届きやすく、子ども一人ひとりに寄り添った保育をしたいという方には、ピッタリの職場といえるでしょう。

勤務上の負担が少ない

園内行事は、保育士としての引き出しを増やすチャンスである反面、日々の業務をこなしながら準備を進めていくのは、体力的にとても大変です。


施設の方針にもよりますが、小規模保育園では運動会や発表会のような大規模な行事が少ない傾向にあり、なかには行事を行わない園もあります。
残業が少なく、勤務上の負担が少ないという点は、働くうえで一つのメリットといえるでしょう。

職員や保護者と信頼関係を構築しやすい

業務の負担が少ない分、その時間を職員や保護者の方とのコミュニケーションに費やせる点も、小規模園のメリットといえるでしょう。
日々の保育の中で感じた変化やちょっとした成長を保護者に伝えたり、反対に子育てに関する悩みを聞いたりすることで、信頼関係の構築もしやすくなります。

小規模保育園で働くデメリット

保育士の人数が少ない

職員の数が少ない小規模保育園では、もし病気などで職員に欠員が出た場合、みんなでカバーしなければなりません。

いくら体調管理に気をつけていても、人間である以上病気になることはあるので、職員全員でお互いをカバーできるよう信頼関係を構築しておくことが、なにより重要になります。

幅広い経験ができない

コンパクトなスペースを保育を行うのは、小規模保育園の魅力である一方デメリットにもなり得ます。
規模が小さいと選択肢も自ずと少なくなりますし、大変とはいえ行事の運営や多くの子どもに目を配るスキルは、大規模保育園だからこそ得られる経験といえます。

保育士としてスキルアップを目指したいという方は、今後自身がどのようなキャリアを築きたいのか、よく考えたうえで就職・転職活動を行うとよいでしょう。

まとめ

今回は、大規模保育園と小規模保育園の違いについて解説してきました。
「大規模保育園は体力的にきつい・・・」「小規模保育園は休みにくい・・・」そういった声もありますが、それぞれにメリット・デメリットがあり、同じ保育士でも得られるものが異なります。

施設の場所や方針、考え方によっても保育内容が変わりますので、応募前にホームページを確認したり、園見学に足を運んで実際の雰囲気を確かめるのもよいでしょう。
大川グループでも、認可保育園「わおわお保育園」、学童保育園「ワオキッズ」を運営していますので、興味がある方はぜひホームページをチェックしてみてくださいね。

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