田中さん(統括エリアマネージャー/ワオキッズ鴨居園)

自己紹介をお願いします。

今はワオキッズ鴨居園で、マネージャー兼統括エリアマネージャーを担当しています。入社して12〜3年目になります。
もう1名いるエリアマネージャーと連携を図りながら、お子さんへの保育や指導員の質の向上を目指しています。

入社理由を教えてください。

もともと専門学校を卒業後、民間の学童で3年間働き、その後は他業種で働いてました。
学生時代、いろいろな人たちと関わる中で、この人はどんなお子さんだったのかな?どういった背景があって今に至るのだろう、と思うことがあり、出会う人の幼少期について考えることがたくさんありました。

そこで、子どもと関わる仕事に携われば、そういった自分の考えももっと紐解いていけるのではないか、楽しみながら仕事ができるのではないか、と思い、民間の学童への就職を決めました。

就職後、経験を重ね自分の将来を考えたときに、すでに仕組みが成立している場所でスキルアップしていくより、ゼロから一緒に作り上げていくような場所で挑戦してみたいと思ったんです。
そのタイミングで、ワオキッズという学童保育が新しくできるというのを知り、転職することに決めました。

仕事内容について教えてください。

まずマネージャーの業務内容からお話ししますね。かんたんに説明すると、マネージャーの主な業務は園の運営です。
職員たちの強みを生かしながら、お子さんたちにとって一番面白くて楽しいものをどう提供するか、お子さんたちにとって学びがある状況はどうやって作れるかなど、園として最大限の成果を上げられるような仕組み作りに取り組んでいます。

園の運営は、職員の配置や管理も重要になります。
指導員の仕事はお子さんと一緒に過ごす以外にも、園を運営するための業務があります。職員の管理業務、イベントの企画立案、事務作業など。
仕事を誰に振れば園の運営が円滑に進むかを組み立て、実行してもらう、困ったことや作業が滞っていることがあれば、一緒に確認しながら進めていくことがマネージャーとしての役割です。

日々の保育に関しては、園としての方向性を提示し、職員たちに動いてもらっています。
年間・毎月など期間ごとに目標を決めて、それらを達成するためには、どう具体的にお子さんを支援していくかを職員たちに提示していきます。

園の生産性を上げていくのがマネージャーの役割ですが、エリアマネージャーはひとつ視点が上がり、園の生産性を上げるためのマネージャーを育てていくのが主な役割です。
園の現状を確認して、担当マネージャーがよりよい園の運営を実現するためのフィードバックなどを行なっています。

他には、ワオキッズ全体としての業務もあります。人材育成に関する仕組みを作り、どう生産性を上げていくかの話し合い、マニュアル作りやマニュアルの運用、研修などもやっています。

マネージャーと統括エリアマネージャーの兼任は大変ではないですか?

もちろん難しさもありますが、メリットもあるんですよ。
まず難しい点ですが、他園に対するフォローがやりきれないという大変さはあります。普段はどうしても自分の担当園に目がいってしまうので、他園の課題解決のための施策が思いついたとしても実行に落とし込むまでに時間がかかってしまうこともあります。

メリットは、あらゆる園の現状を直接確認できること。現場の具体的な事例を目にできるので、他園のマネージャーにもケーススタディとして説明しやすいですね。

仕事で大切にしていることや、こだわりを教えてください。

お子さんだけでなく、部下や他園のマネージャーなど、関わる対象が広いので、相手視点に立って考えることを基本軸にしています。
職員に対しては育成に関わることが多いのですが、自分の主張を通すだけでは相手に伝わらないですし、伝わったと思っていても実際の行動には変化がなかったりすることもあります。

保育では、お子さんの行動には理由があるため、何を感じたのかを無視した関わり方はしないように教育をするのですが、それは大人も一緒だと思うんですね。
相手の状況や立場などを加味して伝えることが大切だと思っています。

お子さんと接する時は、お子さんたちの今だけではなく、未来を見据えたときに時に、どう育ってほしいか軸を持つことを意識しています。
ただ、こう育ってほしいという部分だけが強すぎると押しつけになってしまうので、お子さんの視点に立つことと、目的を持った教育をすることのバランスが大切ですね。

これまでの仕事で印象に残っているエピソードを教えてください。

ワオキッズでは夏と冬にキャンプを開催しているのですが、3、4年前くらいまで、担当として携わっていました。そこでの思い出が印象に残っています。

園の通常業務とは別に、場所決めや備品の調達、当日のタイムスケジュールなどの準備を行うんですね。最初は一人でやっていたのですが、園が増えていくうちに一人じゃ回らなくなってきたので他の職員たちにも手伝ってもらうようになりました。

そのうちチームのようになって、前回より面白いキャンプにしようよ、ベストを更新していこうと一致団結する雰囲気が築かれていきました。お子さんたちがどうやったら楽しめるか、学びになるか、もっと面白いもの楽しいものを提供しようと仲間同士で突き詰めるようになり、職員にとっても大きなイベントになっていきましたね。

仲間と同じ気持ちで同じゴールを目指し、苦楽を分かち合いながら準備を進めていくことってなかなか普段できないことなので、自分にとっても勉強になることがたくさんありました。

働いている職場について教えてください。

基本的に新人さんにはしっかりフォローすることを心がけています。入社したばかりは緊張や不安で本来のポテンシャルが引き出せていない可能性も前提に、どういったコミュニケーションを取るべきかを考えています。

フィードバックの時間を定期的にタイムスケジュールに組み込んで、必ずコミュニケーションを取れるようにしたり、業務で困っていることや滞っていること、逆にうまくいっていることなど、何でも話してもらえるよう働きかけています。
新人さんに限らず、すでに所属している職員も同じような時間が取れるようにはしています。ワオキッズに所属している人にとって働きやすい、悩んだことがすぐ解決できるような職場環境だと思います。

日頃のコミュニケーションなども無理なくやっています。職員同士でご飯を食べにいくですとか、新人さんの歓迎会ですとか。あとは私個人が、以前の会社で入社した時にちょっとした花束をもらったのが嬉しかったので、私が担当している園では入社した人に渡したりしています。
人によっては苦手な人もいると思いますが、園側としてはウェルカムな雰囲気作りはあった方が、安心して楽しく働いてもらえるかなと思っています。

保育に携わる人として、お子さんとの信頼関係を築くことは大切なことですが、それは大人同士も同じだと思うんです。この人の言うことなら信頼できるなとか、困った時にお互いを助け合えるような環境が自ずと形成されれば、園としても生産性が上がると考えています。

今後の目標を教えてください。

私自身がどういった立ち位置にいるかにもよって、今後求められることや目標も変わると思いますが・・・
基本的には楽しいこと面白いことが好きなので、どのような環境であれ、どうやったら楽しくできるか、面白くできるかを考えながら今後もマネジメントを行なっていきます。

目先の目標としては、育成に力を入れる必要があるので、現場の職員へのヒアリングや育成環境を整備すること、園の中でお互いを高めあえる環境を作ることを目指しています。
あとは、お子さんたちの成長を嬉しいと感じられたり、もっと良くしたいと感じられるような先生を増やしたい。今はそれが一番の目標ですね。

最後に、応募者へメッセージをお願いします。

保育の現場では、お子さんたちが何かを表現することに対して、意図や気持ちを理解することがとても大切といわれています。
例えば、いつも釣りに行きたがらない子が、突然釣りに行きたいと言ったとしたら、なぜそう思ったのかな?と考えますが、答えが明確な時もあれば、そうではないこともあります。
そしてある日、そのお子さんが、家族でキャンプに行き釣りをしたら楽しくて好きになった、という話をして、合点がいくことがあったり。

お子さんの考えや気持ちというのは、お子さんの数だけあります。
人の行動には意味があってその行動をさせる経験がある、そういった背景が垣間見えるのがこの仕事の面白いところだと思います。

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