現代の日本に、子どもに関わる仕事はどれくらいあるかご存じですか?この記事では全部で13の仕事を紹介しつつ、それぞれの働き口や仕事内容を解説します。
資格なしで働ける仕事も紹介しますので、やってみたいと思える仕事があるか探してみてください。
資格が必要な子どもに関わる仕事8選
子どもに関わる仕事といえば、一番に保育士を思い浮かべる方が多いのでは?保育士以外にも保育関係の仕事はたくさんあります。
まずは子どもに関わる仕事の中から資格が必要なものをまとめました。
保育士
保育園で預かる0~6歳までの未就学児のお世話をする仕事です。保育士になるには保育士資格が必要になります。
食事やトイレ、着替えなど生活全般のサポートのほか、遊びや活動を通じて子どもたちが健やかに成長するようお手伝いするのが主な仕事内容です。
幼稚園教諭
3~6歳までの未就学児のお世話と、教育を担います。働くには幼稚園教諭免許状が必要です。
幼稚園には言葉や数字を学ぶ時間があるほか、芸術の授業で絵や工作を学んだり、体力向上や発達を促す体育の授業があったりと学校に似た性質があります。
子どもを預かる時間は9~14時頃までなど短時間になることが多く、学校と同じく夏や冬に長期休暇があるのも特徴です。
保育教諭
「幼保連携型認定こども園」という幼稚園と保育園の役割を同時に果たす施設で働く先生のことです。従事するには、保育士資格と幼稚園教諭免許状のふたつの資格を持っていなければなりません。
0~2歳児までの幼い子どもの保育から、3歳以上の未就学児の幼児教育まで幅広く子どものお世話に関わりたい方に向いている仕事といえるでしょう。
病児保育士
病気や怪我を理由に保育園に通えない子どもの保育を行うのが、病児保育士の役割です。病児保育を専門に担う施設で働く「対応型」と、体調不良の児童がいる家に訪問してお世話をする「訪問型」の働き方があります。
施設で働く病児保育士になるには、保育士資格か看護師資格が必要です。ほかに認定病児保育士、医療保育専門士などの民間資格を持っていれば、採用の場面で有利になるでしょう。
院内保育士
病院で働く医師や看護師の子どもたちの保育にあたる保育士です。保育士資格があれば院内保育士として働けます。
病院内にある保育施設で働くため、少人数制でひとりひとりの子どもと向き合える、急病などの有事にすぐ保護者に駆けつけてもらいやすいといった点がメリットです。
企業内保育士
企業内保育士は企業が運営・設置する保育施設で、その企業で働く従業員の子どもの保育にあたります。正規職員の保育士として働く場合は保育士資格が必須です。
仕事内容は保育士と同様ですが、肩書はその企業の従業員になります。よって大手企業の企業内保育士として採用されれば、給与や福利厚生などの面で高待遇を得やすいでしょう。
施設保育士
乳児院や児童養護施設、障がいを持つ子どもが自宅から通う障がい児通所施設などの児童福祉施設で働く保育士です。
乳児院では保護者と暮らすことができない2歳未満の乳幼児が、児童養護施設では同様の理由により預けられた20歳までの子どもが生活を送ります。1日のうち数時間だけ子どもを預かる保育施設や教育機関とは異なり、24時間子どもの面倒を見るのが大きな特徴です。
働くには保育士資格が必要になります。また、乳児院や児童養護施設で働く場合は、通常のお世話にくわえて家庭の事情などにより傷ついた子どもたちの心身のケアも求められることを覚えておきましょう。
児童相談員
子育てに悩む家族や子ども自身からの相談を受け付け、アドバイスや調査、必要に応じて子どもの保護をするのが児童相談所の役目です。
問題解決のための調査や指導を行う職員は児童福祉司、子どものケアにあたる職員は心理判定員といい、まとめて児童相談員と呼ばれます。
採用してもらうにはまず地方公務員試験に合格する必要があることにくわえ、児童福祉司になるには「児童福祉司」の任用資格も必須です。
資格なしでもできる子どもに関わる仕事5選
続いて、資格なしでもできる子どもに関わる仕事をまとめました。
学童保育士
小学校の放課後や夏休み・冬休みなどの長期休暇に、家にいない保護者に代わって子どもたちを預かる施設を学童といいます。
学童保育士の役目は子どもが安心して過ごせる環境づくりと、宿題の見守りや、保護者への連絡事項を連絡帳に記入することなど。
対象年齢は1~6年生までの児童ですが、学童によっては低学年のみ受け入れている場合もあります。
認可外保育園職員
国が定める基準を満たさず、都道府県の認可のもと設置されている保育園を認可外保育園といいます。ここでは資格を持たない人でも子どもの保育に携わることが可能です。
認可外保育園は独自の教育方針を掲げているケースが多いほか、少人数制・高待遇など園によって特長もさまざまなので、合う職場に出会えればやりがいを持って働けるでしょう。
写真スタジオスタッフ
写真館やフォトスタジオで働くスタッフです。子どもの記念日や年間行事の記念撮影で利用され、幅広い年代の子どもと接することができます。
子どもの笑顔が見られる仕事がしたい、家族の思い出づくりのお手伝いがしたいという方に向いている仕事です。
子ども向け施設スタッフ
テーマパークやレジャー施設など、主に子どもがターゲットの施設で働くスタッフです。子どもとコミュニケーションをとるのが好き、子どもの喜ぶ顔が見たいという方にとっては天職になり得るでしょう。
幼児教室の先生
幼児向けの塾、絵画やピアノを教えるスクール、英語やお習字などを習える教室の先生になるのに必須の資格はありません。
教える立場として子どもたちを先導するため、リーダーシップがある人、子どもの成長に立ち会うことに達成感も覚える人に向いています。
どんな人が子どもに関わる仕事に向いている?
子どもに関わる仕事に向いているのは、どのような人たちなのでしょうか?4つのポイントに沿って解説します。
子どもが好きな人
子どもが好きなことは絶対条件です。好きなことにくわえてお世話をしたい、守ってあげたいという庇護欲(ひごよく)が強い人であれば、より丁寧に子どもたちに寄り添いながら仕事にあたれるでしょう。
責任感がある人
子どもの行動は予期できないもので、少し目を離しただけで怪我をしたりトラブルを起こしたりすることも。責任を持ってこのような事態を極力防ぐのも保育士の役割です。
保護者から子どもをお預かりする以上、細心の注意を払いながら仕事にあたらなければならないことは忘れてはいけません。
体力に自信がある人
子どもの体力は計り知れず、ひとたび遊び始めれば突然電池が切れたように寝落ちするまで動き続けることもあります。
保育士が疲れたからといって、子どもから目を離すようなことはあってはなりません。子どもを見守りつつ遊び相手になってあげるためにも、体力はあるに越したことはないでしょう。
子どもの成長に喜びを感じる人
子どもは刻々と成長し、日々着実にできることが増えていきます。
子どもの「できた!」を一緒に喜び、心から褒めてあげられる人は保育者として適任だといえるでしょう。
大川グループの保育理念について
認可保育園である「わおわお保育園」と、学童「ワオキッズ」を営む大川グループでは、“子どもは地域の宝である”という考えのもと、子どもがすくすくと成長できる地域づくりに取り組んでいます。
当社が掲げる保育理念は「ほめて・みとめて・はげまして」。子どもたちに“自分らしさ”を見つけてもらえるよう、ひとりひとりと向き合いながら保育を提供しています。
地域ぐるみの子育てを実現するためには、子どもと保護者、そして地域の人々との間に立つ保育士の存在が必要不可欠です。
当社では保育士が自信を持って働けるよう、保育力やコミュニケーション力向上につながる教育環境も整えていますので、ご興味があればぜひ一度採用サイトをご覧くださいませ。
まとめ
子どもに関わる仕事は多岐にわたり、保育士以外にも多くの働き方があります。また、保育士と一口にいっても働く場所は保育園に学童、病院内、企業に児童福祉施設などさまざまで、仕事内容もガラッと変わることを覚えておきましょう。
子どもが好きな人、子どもの成長に喜びを感じられる人は、ぜひ子どもに関わる仕事に就くことも検討してみてくださいね。
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