学童保育コラム

教師以外で教員免許を活かせる仕事は?教員の転職のコツとアピールすべきスキル

小学校の先生になるためには教員免許が必要ですが、教員になる以外に活かす方法はないのでしょうか?
この記事では教員免許があると採用時に優遇されやすい仕事や、教員免許を持っている新卒組・転職組の就職活動のコツも解説します。

教員免許は教師にしか活かせないって本当?

教員免許は教師以外の仕事に就く場合にも存分に活かすことができます。

大学や短大で教職課程を履修することで取得できる教員免許ですが、決して簡単に取れるものではありません。せっかく取得した教員免許があるなら、ぜひ仕事に活かしてみてくださいね。

教師以外にもこんなにある!教員免許を活かせる仕事8選

世間には、教員免許を取得した上でまったく別の業種に就職する方もいます。しかしそれはもったいないかもしれません。
ここでは教員免許を活かせる教師以外の仕事を8つ紹介します。

放課後児童支援員

学童、放課後児童クラブと呼ばれる子どものための施設で働く職員のことです。子どもが学童を利用するのは主に学校の放課後や、夏休み・冬休みなどの長期休暇など。

昼間の時間帯、仕事や家庭の事情により家にいない親に代わって子どもを見守るのが放課後児童支援員の役割です。ほかには宿題を見たり、生活の様子を見て必要な指導をしたりすることもあります。

放課後児童支援員になるには研修の受講により得られる資格が必要です。
教員免許を保有している人には受講資格が与えられますので、比較的容易に資格を取得できます。

学童保育指導員

学童で働く職員のうち、放課後児童支援員の資格を持っていない人を学童保育指導員と呼びます.
仕事内容は放課後児童支援員と同様です。
資格がないけれど学童で働きたいという方は、まず学童保育指導員の求人に応募してみてはいかがでしょうか?教員免許を持っていれば、採用時に優遇される可能性もあります。

塾・予備校講師

講師として塾や予備校で教える立場を担うのも選択肢のひとつです。大勢に教えるほうが向いているなら集団指導、少人数の生徒に教えたいなら個別指導の塾や予備校を選べば、やりがいを持って働けるでしょう。

家庭教師

生徒と1対1で向き合いながらとことん勉強を教えたいなら、家庭教師が向いているかもしれません。教員免許を持っている、教師経験があるという実績は家庭教師を依頼する親御さんから信頼を得る大きな材料になります。

習い事教室の先生

子どもたちに勉強を教えた経験は、幼児向けの習い事教室でも活かせます。小学校受験を目指す幼児向けの学習教室、英語教室に知能向上教室など、幼児向けの教室はたくさんありますので一度調べてみてはいかがですか?

児童指導員

児童指導員は、障がいのある子どもが通う児童発達支援センターや放課後等デイサービスなどの児童福祉施設で働きます。利用者である子どもたちの支援や指導、日々の生活の見守りをするのが主な仕事です。
児童指導員になるには児童指導員任用資格が必要ですが、教員免許を持っていれば資格ありとみなされます。

児童発達支援管理責任者

責任者として児童指導員の上に立つのが児童発達支援管理責任者です。児発管(じはつかん)と略されることもあります。
児発管の主な仕事は子どもひとりひとりの支援計画を作成することです。その子どもがどんな課題を持っているか、目標達成のためにどのような支援が必要かを保護者との面談や子どものモニタリングを通じて考え、計画書にまとめます。

児発管になるための要件は以下の2点です。

  1. 福祉施設で5年以上の職務経験があり、そのうち3年以上は障害者児・児童生徒関連施設であること
  2. 基礎研修を修了すること

教師として5年以上勤務していれば1の要件を満たしているとみなされますので、あとは研修さえ履修すれば児発管を目指せます。

特別支援学校教員

障がいのある子どもたちが通う学校の先生です。特別支援学校の教員になるためには教員免許にくわえ、特別支援学校教諭の免許が必要になります。
子どもとじっくり向き合いながらサポートしたい人、臨機応変な対応が得意な人に向いているでしょう。

教員の転職は難しいといわれる理由と対処法


教師の転職は、民間企業に務める会社員の転職より難しいといわれることをご存じですか?その理由を解説します。

教育に時間がかかると思われやすい

学校には学校ならではの、民間企業には民間企業ならではの常識やルールが存在します。そのため、民間企業への転職を希望する教師は、周囲から「民間企業の常識を一から教えなければならない」「ビジネスマナーを知らない」などと思われやすいのが事実です。

学校と民間企業のギャップに慌てないためにも、転職を検討する際にはまずビジネスマナーの本に目を通してみてはいかがでしょうか?
基本的なビジネスルールさえ把握しておけば、転職後も比較的スムーズに働けるはずです。

転職活動をするタイミングが難しい

教師は多忙で、なかなか転職活動の時間が取れません。担任を年度の途中で降りることも難しく、転職をする教師の大半は子どもたちが春休み中の3~4月に転職活動を行います。

自分だけで求人探しから応募、面接対策に入社準備までこなす自信がない人は、転職エージェントをうまく活用しながら効率的に転職活動を進めましょう。

年収が下がる可能性が高い

教師が民間企業に転職し、教員時代より年収が下がったという話はよく聞かれます。これが理由で転職に二の足を踏んでしまう人も少なくありません。

年収の悩みにぶつかったときは、安定(高い年収)と、やりがい(好きな仕事をしたいという気持ち)を天秤にかけ、自分がどちらを重視するかで「教師を続けるか、転職か」を決めるとよいでしょう。

教員免許を活かせる仕事で重宝されるスキル

子どもの指導や支援、教育にあたる仕事をする上では、教員免許取得の際に得られる知識やスキルがとても役立ちます。
教師経験がある転職組の方も、教員免許を保有する新卒組の方も、転職・就職活動の場面では以下のようなポイントをアピールしてみてください。

リーダーシップ力

教師の立場で子どもたちを先導しながら培ったリーダーシップ力は、さまざまな仕事で役立ちます。
教員免許を活かせる仕事をするにあたり、子どもたちの前に立つ指導者や他の職員たちの指揮を取る責任者に任命されたときは、そのリーダーシップ力を遺憾なく発揮しましょう。

問題解決能力

子どもと接する現場では、友達同士のトラブルや遊びの中での怪我など、予期せぬ事態に見舞われることが少なくありません。
教師はなにか起こるつど臨機応変に対応する必要があるため、問題解決能力にも優れている傾向があります。

冷静に状況を把握し、即座に解決策を提示できる能力は、教員免許を活かせる仕事ではとても重宝するでしょう。

子どもの教育に関する知識

教員免許を取得するために履修する科目では、以下のようなことが学べます。

  • 教職の意義や教員の役割
  • 教育の理念
  • 幼児、児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程
  • 道徳の指導法
  • 教育相談(カウンセリングに関する基礎的な知識を含む)の理論及び方法
  • 幼児理解の理論及び方法

これらは教育について学んだことがない人にとって馴染みのない知識です。

新卒の人は、自分が教員免許を持っている時点で“ほかの人にはない知識を得ている”ことを自覚しましょう。その上で、就職活動に際してはこれらの知識をぜひアピールしてください。

子どもの教育に携わる職場への就職を希望しているのなら、きっと重宝されるはずですよ。

大川グループの学童事業ワオキッズについて

学童や保育園の運用など、地域の子育てを支援する事業を多数展開している大川グループでは、“お子さんの心に寄り添った保育”を追求しています。
子どもたちを褒めて、認めて、励ましながら心身の成長を促し、子どもの自立心や社会性を育むのが私たちの使命です。

当社が運営する学童「ワオキッズ」では、ただいま放課後児童支援員を募集しています。子どもの好奇心に全力で応えたい方、子どもの笑顔が好きな方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

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まとめ

教員免許は子どもと関わるさまざまな仕事で活かせます。「教師を辞めて転職したい」「教員免許を取ったけれど、教師以外の仕事に就きたい」という方は、どのような仕事に教員免許が活かせるか一度調べてみてはいかがでしょうか?

教員免許を取得する上で得た知識や、教師経験で培ったスキルは、就職活動や転職活動で必ずアピールできるものです。ぜひご自身の経験を有効に活用してくださいね。

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