学童保育コラム

学童保育の働き方を紹介!仕事内容や働くメリットについて

ベビーシッターや児童発達支援施設など、子育てや保育士としての経験を活かせる職業はいろいろありますが、その一つに「学童保育」があります。
日中仕事で忙しく家庭にいない保護者の方に代わり、放課後や長期休暇中に子どもを預かる施設のことで、子どもたちの成長をサポートする重要な役割を担います、

今回の記事では、そんな「学童保育」にスポットライトを当て、仕事内容や働くメリットを解説していきます。
学童保育への就職に興味がある方、保育士として活動の幅を広げたいという方、ぜひ参考にしてください。

学童保育とは?

「学童保育」とは、共働きやシングル世帯といった家庭内の事情から、日中家庭にいない親御さんに代わって子どもを預かり、適切な遊びや生活の場を提供する施設のこと。

一緒に勉強したり、遊んだり、放課後や長期休暇中を安心して過ごす、子どもたちにとっては「第二の家」とも呼べる大切な居場所になっています。
近年は、民間企業が学習塾とセットで運営していることも多く、「学童クラブ」「児童クラブ」「放課後児童クラブ」などさまざまな呼び方をしますが、正式名称は「放課後児童健全育成事業」です。

主に厚生労働省の管轄で、概要は”児童福祉法第6条の3第2項の規定に基づき、就労等で昼間保護者のいない小学校に就学している児童に対し、授業の終了後や夏休みや春休みなどの長期休業日等に小学校の余裕教室等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図る事業”としています。

厚生労働省が行った調査によると、学童の登録児童数は1,457,384人(令和5年5月1日現在)と過去最高値を更新しており、ニーズは年々高まっています。

学童保育の種類

学童保育の種類は、大きく「公設公営」「公設民営」「民説民営」の3つに分類されます。

公設公営

自治体が設置・運営元となっている学童を「公設公営」といい、児童館や学校内の空きスペースに設けられているケースが多いです。

公設民営

「公設民営」は自治体が設置し、運営は民間に委託している学童のことで、こちらも児童館や学校内に設置されていることが多いです。

民間学童保育

自治体が関与しない、主に民間団体や個人が運営する商業的なサービスのこと。
運営元によって保育環境が異なり、学習塾や英会話スクールを併設する施設もあります。

保育士との違い

保育士と学童保育士は、名前が似ていることもあり混同されやすいですが、全く異なる仕事です。
まず大きな違いは対象年齢で、0~5歳までの未就学児を対象とする保育士に対し、学童保育は6歳~12歳までの就学児が対象となります。

年齢が違うと当然関わり方も異なり、遊びだけでなく、宿題や勉強の指導をしたりと、学童保育はどちらかというと教育の要素が強くなっています。

また、保育士になるためには国家資格である「保育士資格」が必要ですが、学童保育士になるために必須の資格は特にありません。
ただし、保育士をはじめ教員免許や放課後児童支援員など、資格を持っておくと就職・転職で有利に働くのは間違いないのでしょう。

学童保育の仕事内容

さまざまな運営形態がある学童保育ですが、基本的な仕事内容はほとんど変わりません。
夏休みや冬休み、学校の授業を終えた子どもたちがリラックスして過ごせるよう、遊びや学びの場を提供することが、学童保育の主な仕事です。

具体的には、おやつを提供したり、学校の宿題や自主学習を見守ったり、子どもたちの体調や活動の様子を、保護者の方に伝えるための連絡帳を記入したりします。

1日のスケジュール

では、学童保育で働く人たちはどのような1日を過ごすのでしょうか。
仕事の流れは施設によってさまざまですが、今回は弊社が運営する「ワオキッズスタッフ」の1日を紹介しますので、参考にしてみてください。

13:00出勤1日の活動の確認、園内の掃除、おやつ準備など
14:00お迎え・学習送迎者の運転、学習塾サポートなど
15:00おやつ・遊びおやつやカリキュラムを受けない子どもの活動をサポート、連絡帳の記入など
17:00帰りの会・掃除帰りの会(ワオミーティング)、机の片付け・掃除など
18:00子どもたち帰宅子どもたちの送迎、迎えにきた保護者の方への対応、待機中の子どもの安全管理など
19:00自由時間アルバイトは基本19:00で終業となります。
20:00終業翌日の業務確認、戸締まり

学童保育で働くメリット

最後に学童保育で働くやりがいや魅力・メリットを紹介します。

子どもの成長を間近で感じられる

学童保育も保育士も対象年齢こそ違いますが、子どもの成長を間近で見守ることができるのは、何よりの喜び・やりがいとなるでしょう。
また、子どもたちの笑顔や成長していく姿を感じることで良い刺激になり、自身の成長につなげることができる点も、学童保育で働く魅力の一つといえます。

自分の特技を活かせる

学童保育にも施設によってさまざまな特色があり、スポーツや製作、音楽など活動内容は多岐にわたります。
運動が得意で体を動かすことが好きという人は、運動に特化した学童に、工作が好きという人は、制作物に力を入れている学童に就職するなど、自身の「好き」「得意」を活かして働くことができます。

働きやすい環境

学童保育に通う子どもたちは、平日は学校に行きますのでお昼頃に出勤することがほとんどです。
また、閉所時間も決まっていて残業や持ち帰り仕事もほとんどなく、ライフスタイルが崩れる心配もありません。

夏休み・冬休みといった長期休暇中は、朝から勤務することになりますが、基本的には働きやすい環境が整っていて、プライベートの時間を作りやすいことも、学童保育で働くメリットといえます。

男性保育士も多数活躍

厚生労働省が公表した「保育士の現状と主な取組」によると、保育士として働く男性はわずか4%。以前より増えているとはいえ、まだまだ圧倒的に女性の仕事というイメージが強いようです。

一方、対象年齢が小学生になる学童保育では、ドッヂボールや鬼ごっこといった遊びの内容もパワフルになるため、体力的に有利な男性保育士の方が一緒に楽しめる場面も多くあります。
実際に男性保育士の比率も保育園で働く保育士より多いですし、より活躍の場が広がっている職種といえるでしょう。

出典:(保育士の現状と主な取組)

まとめ

今回は「学童保育の働き方」をテーマに、仕事内容や働くメリットについて詳しく解説してきました。
小学生になると、体力もしっかりついてきて遊ぶ内容もダイナミックになるので、一緒に遊ぶ際は自身もそれなりの体力が必要ですし、思春期に差しかかり言うことを聞かない子が出てきたりなど、学童保育だからこその難しさもあります。

しかし、子どもの成長をすぐそばで感じることができる、やりがいのある仕事でもあります。
共働き世帯の増加によって需要も増え、とても将来性がある職業なので、学童保育の勤務に興味がある方、保育士資格・教員免許を別のステージで活かしたいとお考えの方、ぜひ学童保育の世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

大川グループでも、神奈川県横浜市・川崎市を中心に、保育+カリキュラム+環境で実現する総合学童「ワオキッズ」を運営しています。
神奈川県や近隣にお住まいで学童保育の仕事に興味がある方は、よかったらこちらも併せてご確認ください。

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